転倒した時の対処法、転んだ時は慌てない事

slip-up-709045_1280怪我をする理由の一つに転ぶこと、転倒があります。
特に高齢者の転倒は大きな怪我につながりやすいのですが、高齢者の場合は外出している時よりも自宅での転倒がけがにつながる場合が多くなっていっています。

ですから、転びにくい環境や身体を作ることで転ぶことを予防することが重要になりますが、まずは転んだ時の対処法についてお話ししたいと思います。

転んだ時と言うのは慌ててしまうもので、特に人前では恥ずかしさが先に立って慌てて起き上がろうとしてしまいがちですが、慌てないことが肝心です。

起き上がり方

慌てて起き上がろうとすると、転んだ時に傷めた場所があるのに気付かずに無理をして起き上がることでさらに傷めてしまったりすることもあります。

また、転んだだ時に傷めていなくても慌てて起き上がろうとした時に足をひねったりして、再度転倒してしまう事もあるので何より慌てないことが大切です。

転んだ時は慌てて起き上がろうとせずに、まず怪我をしていないか、痛むところがないかを確認してから周りを見て、可能な場合には両手をついて四つん這いの状態になってから、つかまれるものにつかまってゆっくりと立ちあがるようにしましょう。

痛みが強い場合

高齢者では大腿骨や手の骨を骨折している場合も考えなければなりません。
痛みなどが強い場合は無理をして立ち上がろうとせずに周りの人に助けを求める、電話まではって言って救急車を呼ぶという事も考えたほうが良いと思います。

助け起こす場合も慌てないこと

実際に転んだ時に、慌てて起き上がろうとしてまた転んだという話はは度々耳にしますが、慌てて助け起こそうとして失敗して余計な怪我をさせてしまったという話も聞きます。

怪我をしていない状態でも、自分で立ち上がれない人を一人で助け起こすのは、自力で立ち上がれる人を助け起こすようなつもりでいると意外と大変です。

私も初めて自力で立ち上がれない人を助け起こして運んだときには、抱き起こした途端に意外な方向に倒れそうになるのでヒヤリとした経験があります。

特に、起こしたとたんに倒れるという事をよく考えて、自分で全体重を確実に抱え上げて運ぶくらいのつもりでいないと、支えきれずに倒してしまったり、一緒に倒れた時に自分の下敷きにしてしまったりということが起こりうるのです。

周りの方も慌てずに、怪我の確認はもちろん、どのような状態かを確認して、無理をせず安全に対処することが大切です。