五十肩・四十肩の原因と対策・治療について

kansetsutsuu_kata肩の痛みにご注意を!(五十肩・四十肩の対策)
一般に、四十肩・五十肩などと呼ばれる肩の運動障害を伴う痛みは、肩関節周囲炎と言い、肩の周りにある筋肉や関節を覆っている関節包の内側が癒着し、伸びなくなってしまうと、腕の挙上などの動作が困難となり、運動痛を感じたり、寒いときに痛くなったり、ひどい場合は夜間の痛みを感じるようになったりします。

この痛みのために肩を動かさなくなり、 肩の周囲の筋肉や関節包などが固くなります。

その固くなった状態で動かそうとすると痛みが生じるため、さらに肩を動かさなくなりがちです。
そうなると肩関節周囲の血行状態を低下するため、筋肉などがさらに固くなり、肩の動きも悪くなり、痛みが出やすくなるといった悪循環が生じます。

五十肩・四十肩の対策

この痛みを軽減するために、日常生活では温めること、冷やさない事が大切です。
その上で、マッサージ等を加え、筋肉などをほぐしたり関節を動かしたりしていきます。
温めたり、マッサージを加え関節を動かすとで痛みを軽減していきますが、この関節を動かす訓練(可動域訓練)は、どうしても痛みを伴うきつい訓練となってしまいます。
きつくても毎日続ける事が大切で、たまに痛くない程度の事をしてもあまり変化はないでしょう。
痛くても毎日続けていくことで改善してくのです。
そして、動かさなかった期間が長ければ長いほど、治るのにも時間がかかりますので早めに対処したほうが良いでしょう。

五十肩・四十肩の痛みの原因

肩の骨を引き上げる筋肉が骨とつながる部分などに炎症があると、腫れた部分が肩の骨とぶつかったり、擦れたりして激しい痛みを起こします。
また、肩関節の周囲は関節包という袋で被われています。関節包は、腕を挙げると袖の袂が伸びるように伸ばされていくのですが、関節包の内側が癒着し、伸びなくなってしまうと、腕の挙上などの動作が困難となり、夜間痛や運動時痛へと発展します。

そして肩の痛みのため肩関節を動かさずにいると、さらに肩の関節付近全体が動きにくくなります。
四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)になったら

肩関節周囲炎(一般的には五十肩・四十肩)は、ある日突然肩が痛んで夜もよく眠れない、あるいはいつの間にか肩を動かすと痛くなくなっているといった症状がみられます。
こうした痛みは1年位続くことがありますが、必ずよくなるものですから、運動療法を中心に根気よく治療を続けましょう。

肩の保温に気をつけましょう。

肩を動かすときはゆっくりと動かすようにして、重い荷物をもったりすることは避け、冷やさないように気をつけましょう。

日頃から肩保温サポーターや使い捨てカイロを使用して、肩を冷やさないように注意してください。

簡単な体操で肩の関節の動きをよく

肩の関節は動かせる範囲まで、多少痛いくらいまで動かすように努めて下さい。また、肩のストレッチは入浴後に肩関節をあらゆる方向に動かしてみてください。
この際に重要なことは、ある程度抵抗感や痛みのあるところまでストレッチし、動かせる範囲を徐々に拡大していくことがコツです。

痛くない程度で動かす方が非常に多いのですが、痛くない程度では変化もほとんど感じられない程度の場合がおおいので、多少痛いところまでは動かすようにしましょう。

肩関節周囲炎の治療

氷川台接骨院では、初期で、痛みが激しい場合には、安静時と運動時の痛みがある程度治まってから、運動療法や痛みを起こす原因になっている部分の血行促進を行います。
ご自宅でできることとしては、関節拘縮が残った慢性期では、温熱療法を併用したストレッチなどで動かせる範囲を徐々に拡大させていきます。
多少の痛みを我慢していただく場合がありますが、治療を続ければ変化を実感できるでしょう。

五十肩は加齢に伴う筋肉や腱の劣化(血行障害も影響)が関係していますので、超音波などを使い深部を暖める場合もあります。
腱板断裂では、手術療法も選択肢となりますが、腱板断裂があっても、多くの場合は、根気よくストレッチなどの適切な保存的治療を続ければ、日常生活に支障のないレベルまで運動範囲と痛みは改善されますので、頑張ってください。

多くの人が一度は経験する五十肩。
加齢は誰にでもありますが、五十肩になることは予防できます。
体を冷やさずにゆっくりと大きく肩を動かす習慣を持ちましょう。

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