膝の痛みを自分で解消する法方

これからお伝えする内容は当院にご来院いただいた、慢性的に膝が痛い方に方にお伝えしている内容ですが、口頭でご説明しても、後で方法がよくわからなくなってしまう方が多いようですので、こちらでご確認頂きたいと思います。

なるべく専門的な用語等は使わずに説明していきます。

まだ当院にご来院になったことのない方もお読みになっているかもしれないので、どういった方にお勧めしている方法かを少しお話しいたします。

注意する事

この方法をするにあたって注意が必要なのは、まず、膝をねじったりして腫れている時には避け、膝の腫れが引いてからするようにしてください。

いつまでも腫れているように感じる場合もあるかもしれませんが、お風呂でお湯につかって温めてもズキズキするような痛みがなければ大丈夫です。
症状にもよりますが、大抵は1週間もすれば問題ないでしょう。

また膝を曲げると引っ掛かり、のばすことが出来なくなるような症状がある場合には半月板の損傷が疑われます。

これから紹介する方法では、引っ掛かりを無くすことはできないので引っ掛かりが出た際に強い痛みがあるようでしたら、先ず半月板の手術をしてからこの方法を試して見た 方が良いかもしれません。
(ここで言うのは半月板の手術です。レントゲンでは状態は分かりません。歩ける状態なのにレントゲンだけ撮って人口関節を入れる手術を勧められたら逃げて帰ることをお勧めします。)

膝の痛みを自分で解消する法方

これから具体的な方法について説明していきますが大事なのでもう一度言います。
痛いから続けない、痛のは嫌だからいい加減に触るでは何も変わりません。
重要なのは痛くても毎日続けることです。
続ければ痛みは徐々に軽くなります。

諦めないで続けて下さい。
それでは具体的な方法について紹介していきましょう。

痛みのある場所を確認する
ご来院いただいた方には痛みのある場所を伝えしていますが、先ず、自分のどこに痛みがあるのかを探る必要があります。

こういうと「膝に決まっているのに」と思ったかもしれませんが、痛いところを指さしてくださいと言うと正確に痛いところを指させない方が多いのではないでしょうか?

患者さんに「どこが痛いですか?」と尋ねると、「良く分からないけど痛い時がある」、「膝全体が痛い」、「膝の中が痛い様な気がする」「裏のほうが痛い」などの答えが多く、具体的にどこが痛いか指させるほどには分かっていない場合がほとんどで、実際に痛みがある場所とは違う場所が痛いような気がしている方も多いのです。

痛みのある大まかな位置を探る
そこで、まずは大まかに、膝の内側・膝の外側・膝の前・膝の後ろ、の4か所のどこに何をした時に痛みが強く出るか確認してみましょう。

痛みの出る場所を確認する方法は色々ありますが、ここでは一人でも行いやすい方法で確認してみましょう。
たいていの場合は膝を伸ばしきる、曲げきるかのどちらかの方法で痛みが出ると思います。

膝の内側・膝の外側・膝の前・膝の後ろのどこに痛みを感じるか確認していきます。
膝をゆっくりと曲げてみましょう。

この時に、膝のどこかに痛みが出るでしょうか? 出たとしたらどこですか?
次に膝をしっかりと伸ばしてみます。
方法としては、床に痛みの出る脚をなるべく伸ばして座り、かかとを床につけた状態 で、膝のお皿の上に手をあて、上から強く押さえてみましょう。

この時に痛みが出るでしょうか? 出たとしたらどこでしょうか?
膝の中が痛いと感じる場合も、広い範囲で痛みを感じる場合もあると思いますが、先ず は1番痛い場所を見つけて行くことが大事になります。

膝の痛みを自分で解消する法方
痛みが出ると、あまり落ち着いて場所を確認できなくなりがちですので、落ち着いて「どこが痛いですか?」「痛みの出る場所を指さして」と自分に聞いて、痛みの強い場所を指さしてみましょう。

痛みのある場所を触って確認する。
大まかに痛みの出る場所を確認したら、次に痛みが出た場所を中心に、触って痛みがある場所を確認して行きます。

ここからは、膝を曲げた時と伸ばしたとき、それぞれ痛みの出やすい場所を紹介していきますが、曲げても伸ばしても痛みを感じない場合は日常生活で痛みを感じていると思う場所を中心に以下に紹介する場所を参考に触って痛みのある場所を探してみてください。

●膝を曲げた時の痛み
膝を曲げた時に内側に痛みが出た場合は関節の部分を押した時に痛みが出る場合と、関節の少し下を押した時に痛みが出る場合、膝の上に痛みが出る場合が多くあります。
外側に出る場合と前側の痛みは大抵は関節の部分を押すと痛みが出ます。
もしも後ろに感じるようでしたらそれは外側寄りでしょうか、内側よりでしょうか?
良く確認して触ってみましょう、膝の後ろを押しても痛む場所が見つからない場合は関節の外側、内側の痛みを後ろに感じている場合が多くありますので、関節の外側・内側を押して痛みの出る場所を確認してみましょう。

●膝を伸ばした時の痛み
膝をのばした時に痛みが出る場合、多くは膝のお皿の下に強い痛みがありますが、もしも膝を伸ばしたときに後ろが痛い場合は膝の後ろを触って痛みのでる場所を確認していきます。
膝を伸ばして痛いけれどどこが痛いかわからない場合は膝のお皿の周りの痛みの場合が 多いので、膝のお皿の周りから痛みの出る場所を確認していくと見つけやすいでしょう。

痛みのある場所を押す
痛みの場所を正確に把握できたら、後の作業は単純です、痛みのある場所を押し続けて 痛みが緩んでくるのを待つことです。
正確に押していれば、押している場所が柔らかくなってくるのを押している指で感じることができます。

もし、いつまでも痛みが変わらないようなら正確な場所を探せていないかもしれません。
ご来院時にもう一度場所を確認してください。

痛みの程度や痛みを感じる範囲は人それぞれですが、痛くても毎日続ければ痛みは 軽減して、ほとんどの方は階段の昇り降りも正座も痛みなくできるようになります。

大事なのでもう一度言います。
痛いから続けない、痛のは嫌だからいい加減に押すでは何も変わりません。
重要なのは痛くても毎日続けることです。
続ければ痛みは徐々に軽くなります。
諦めないで続けて下さい。

膝の痛み解消 12