知っておきたい治療中に体の痛む場所を伝える方法

痛みの出る位置などを確認する際に、どこが痛いのかを正確に伝えるために知っておくと便利な体の位置や方向を表す言葉があります。
解剖学を勉強したことがある人になら通じる表現ですので、日本全国どこの病院や接骨院でも使えると思いますので覚えておいて損はないでしょう。
(整体では知らない施術者が多いです。)

ここでは特にベッドに横になった状態で大腿部(太もも)より下の痛む場所を伝えたい時に、知っておくと便利な伝え方を紹介したいと思います。

例えばベッドに仰向けになって膝を曲げた状態で「この状態で膝のどのあたりに痛みが出ますか?」と聞かれたときに。「膝が痛い」と答える方は意外と多いのです。

こういう時に
「膝の前側が痛い」
「このあたりですか?」
「もう少し外側の下」
というように使っていただければ、痛みのある部位を早く伝えることができると思います。

内側:正中線(身体の中心線)に近い方

外側:正中線(身体の中心線)から遠い方

上:上の方(頭の方)

下:下の方(足の方)

前:体前の方

後ろ:体の後ろの方

見れば当たり前のように思うかもしれませんが、特にベッドに横になった状態で大腿部(太もも)より下の痛む場所を伝えたい時には、どっちが内側で、どっちが上だかわからない、前や後ろという言葉が出てこない、という方がとても多いのです。

もちろんその場に合わせて色々と問いかけながら確認していくようにしておりますが、知っておくとスムーズに伝えられて便利です。