胸郭出口症候群は、首の筋肉や肋骨と鎖骨の間などで、神経や血管の圧迫により腕に痛みや痺れが出てしまうもので、
吊り革につかまったり、腕を挙げるとシビレや痛みが増強するなどの特徴があります。
胸郭出口症候群には大まかにいくつかの種類に分けられます。
胸郭出口症候群は特になで肩の女性でに多いとされていますが、これは胸郭出口症候群の肋鎖症候群と言われるものの場合で、筋肉が少ない女性がなで肩になっていると場合、それだけ肋骨と鎖骨の間で神経や血管の圧迫が起こりやすい状態になっている傾向があるためです。
斜角筋症候群と呼ばれるものでは、頸椎と肋骨をつないでいる筋肉の間で神経や血管が圧迫されるというもので、緊張した斜角筋は肋骨を引き上げてしまうため同時に肋骨と鎖骨の間が狭くなり、肋鎖症候群を引き起こしやすくなります。
小胸筋症候群と呼ばれるものでは普段から腕を上にあげた状態が多い方は肋骨と鎖骨をつないでいる小胸筋という筋肉に血管や神経を押し付けた状態になりやすいため、やはり腕に痛みや痺れが出るものもあります。
頸肋と呼ばれる例では、生まれつき頸椎の形状が違う方では、頸椎と肋骨がくっついてしまっている場合があり、その間を神経や血管が通っている場合も胸郭出口症候群を起こしやすくなります。
頸肋以外の症状では、痛みやしびれの出る動作を避け、筋肉の状態を整えていくことで症状の改善が期待できます。