その痛み、骨ですか?筋ですか?


患者さんとの会話の中で、よく聞かれることの中に「この痛みはスジですか?」というのがあります。

特に合わせて聞かれるのは「骨ですか?スジですか?」
「この太ももの痛みはスジですか?骨ですか?」
と聞かれれば、これはおそらく筋肉の事だろうと思うのですが、違うものを想像していると場合もあるようです。

時として、関節の筋肉のない部分を指さして、ここの痛みはスジですか?
と聞かれることもあります。

皆さんはどういう意味でこの「スジ」という言葉を使っているのか考えてみると・・・

多くの場合は、おそらく筋肉のことだと思います。

時として、筋肉と骨をつなぐ腱の事をイメージしていたり、お刺身に出てくる魚のスジのような物を想像している場合もあるようです。
お刺身のスジは筋肉を包んでいる筋膜ですので、筋肉と切り離して考えることはないのかもしれませんが、肉の場合は腱の事を指す場合が多いように思います。

でも、腱を指さして聞かれることはあまりないので、ご本人は筋肉のある部分の何かをさしてスジと言っている場合が多いようです。

こうしてみると、多くの場合は筋肉の何かを想像しているのではないかと思います。
古くは筋肉や腱などという言葉は使われていなかったでしょうから、そのころ体の中の骨ではない筋肉や腱などをスジと呼んでいたのかなと想像しています。

「スジを違えた。」などというように使う方も多く、「違えた」というあいまいな言葉と一緒に使われることから見ても、昔の名残ではなかろうかと思います。

そういえば、スジを違えるという言葉もよく聞きますが、違えるといっても、実際に違う場所にずれてしまっているわけではなく、通常は皆さんが使う「スジを違えた」という言葉は、筋肉の異常な緊張状態の事を言う場合が多いようです。

ちなみに当院では寝違えなどで「スジを違えたのかしら?」と聞かれたら「そうですね、これは筋肉の異常な緊張によるものだと思います。」と答えています。

場合によっては本当に筋肉を傷めている場合もありますので、痛みが強い場合はあまり無理に動かしたりせず、お早目にご相談ください。

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