斜角筋

斜角筋は、前斜角筋と中斜角筋の間の神経や血管を圧迫により、胸郭出口症候群をのなかの、斜角筋症候群の原因になることで知られていますが、斜角筋が第1肋骨を引きあげると肋鎖症候群の原因にもなります。

その結果、前斜角筋と中斜角筋のトリガーポイントは、肩から指までに痛みやしびれを引き起こすので、注意が必要です。
また、後斜角筋の下部のトリガーポイントは胸や上背部の痛みの原因にもなり、肩甲骨内縁の痛みを引き起こすことが非常に多くあります。

斜角筋に関連する痛みは、多くの部分に出るので他の原因と見分けがつきにくいことがおおくあり、
上背部の痛みは菱形筋の痛み、胸部の痛みは狭心症、肩の痛みは滑液包炎や腱の炎症、肩から手にでる痛みは頸椎や椎間板の異常による神経根の圧迫、などと思われることがあります。